「何のために!」課題解決型から目的達成型へ~平成30年度医療・介護・福祉連携推進研修会~

   

1月19日(土)13:30~16:40、 宿毛市総合社会福祉センターにおいて、ケースメソッド的事例検討を用いた研修会が開催されお招きいただきました。今年になって初めての寒波襲来ということで、西日本の太平洋側でも雪が降り、松山から宿毛へ向かう道路は、ところどころ雪による速度規制がかかり、たどり着けるかどうか不安でしたが、何とか時間に間に合うことができました。

私が30歳の時、所長として赴任した御荘保健所の隣町である宿毛、懐かしく思い出深いところです。宿毛市の大井田病院が地域に密着した活動をこれまでされてきており、市民向け講座や職員への勉強会にお声がかかり、このところ当地によくうかがっております。そのため、私と同じ方向を目指す顔見知りとなったスタッフが結構いらっしゃって、とてもありがたいです。この研修会は、宿毛市社会福祉協議会の局長はじめメンバーが中心となって企画されてきたもので、昨年の豪雨災害のために延期になっていました。彼らの様な熱い思いを持った企画チームにより、「少子高齢化が進む中、「ときどき医療、ときどき介護」で、一人一人が自分らしい暮らし方を継続できるよう、自立支援に軸足を置いた医療や介護のあり方が問われています。これまで以上に、より質の高い医療や介護を提供するためには、生活を分断することなく、必要な時に、必要なだけの支援を届ける体制の構築が求められ、専門職や関係者が相互に連携を図ることの重要性が一層高まっています。そこで、地域包括ケア時代の語り部としておなじみの櫃本真聿氏を講師にお招きし、ケースメソッド的事例検討を用いた研修会を開催し、多機関・多職種の連携強化を図ることを目的とします。」といったメッセージが発信され、土曜日ではありますが、宿毛地域の医療・介護・福祉事業等従事者、社会福祉協議会や行政機関職員等約50名が参集しました。

私の方から約90分、地域包括ケアの真意やそれを乗り越えるための目的達成型のマインドの醸成、そしてケースメソッド的検討方法の具体についてお話した後、6名1チームの8班に分かれ、実際にケースメソッド的検討を実践していただきました。経験者が何人かいらっしゃったこともあり、90分で3事例を扱ったのですが、短い時間にも関わらず、ミッションを引き出し共有するプロセスがしっかりと行われ、終了後の参加者の満足した表情を肌で感じることができました。今後も是非日々の話し合いに導入していただきたいと思います。

その夜は宿毛市内の居酒屋「大松(だいまつ)」で楽しく過ごさせていただき、「宿毛リゾート椰子の湯」の温泉につかり、すっかり癒しの旅となりました。

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