医学生から逆にエンパワーされて~31年度愛媛大学医学部医学科特別講義~

   

4月16日(火)11:00~、母校であり前職である愛媛大学の講義に行ってきました。愛媛大学病院を早期退職して3年余りになりますが、元の職場というものは、必要がない限り行かないもので、非常勤講師として講義にうかがう、このような機会だけになります。今回は、このところ恒例になっておりますが、疫学予防医学教室の三宅吉博教授からの依頼で、大学在職時から継続している医学科4年生を対象とした特別講義にお招きいただきました。『地域包括ケア時代の医療・介護~ヘルスプロモーションとマネジメント~』というテーマで、約65分間、医療者として公衆衛生を理解し実践することの大切さを伝えるために、熱弁して参りました。医学生に伝えたいとの思いが強すぎて、用意したスライド枚数が40を超えていましたので、時間内では到底全てを語ることができません。地域包括ケア時代の真意を伝え、その実現のために、ヘルスプロモーション理念に基づいたセルフケア意識の向上と、それを推進するマネジメント力の向上が大切であることに絞り込んでお話しました。

講義室一杯の100名余りの学生からの熱いまなざしを受けて、温度差はあると思いますが、それなりに伝わったと感じ取ることができました。大学に在籍していた時と違って、やらされ感がないからでしょうか、楽しんでお話しすることもできました。彼らとともに仕事ができることを妄想して、「まだまだこれから!」と自分自身に喝を入れなおして、前職の総合診療サポートセンターや研究室をちらっと覗いて、大学滞在時間約90分で、次の仕事に向かいました。

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