地域包括ケア時代を一丸となって活き抜くために~紀北町職員及び議員研修会~
6月28日(金)、三重県紀北町役場において、「『少子高齢化時代を活き抜く』目的志向型のまちづくり」研修会が開催され、講師としてお招きいただきました。尾上壽一町長や中場幹副町長はもとより、東清剛町議会議長さんはじめ町会議員、大半の役場職員など約150名の参加のもと、10:00からと13:30からの2回に分けて、それぞれ90分余り、地域包括ケアの真意を、失礼な苦言をはばからず、お話させていただきました。地域づくりとして、地域包括ケアシステムの運用を、担当課や医療介護職に委ねるのではなく、行政全体が住民と共に、紀北町がどんなまちになればいいのかイメージを共有して、一丸となって取組んでいくことの重要性を、熱く語って参りました。
講演後には、行政職員や議員からも共感のコメントいただきましたし、当研修会の担当である福祉保健課地域保健係の平岡佐智子氏(保健師)からも、「何のために実施するのかを考え、1つの目的に向かって行動することで行政が1つにまとまることができ、同じ目標に向かって各分野での業務を実施することが、本当の連携であるということがとても印象に残っています。これまで、打合せや会議を重ねることで連携が深まると考えていたので、本当に180度考え方が変わると感じました。今回は医療・福祉・介護の分野のみならず、ほかの分野の職員にも聞いてもらえたことで、行政が本当の意味での連携をとる第1歩を踏み出せたのではないかと感じました。今回、講演していただいた内容を活かして今後も住民・町議会議員・行政が協力しながら紀北町のまちづくりを進めていきたいと思います。」とメールをいただき、ある程度役割が果たせたと安堵しています。
まだまだ少ないですが、今回の紀北町の様な行政職員や議員の研修会に、お招きいただく機会が増えて参りました。地域包括ケアの真意を理解された職員が、企画されるケースが多いようです。今回は、保健福祉課の中村吉伸課長が仕掛け人でした。また市長村長の理解は何より不可欠です。地域の住民や多機関・多職種へのアプローチも大切ですが、『灯台下暗し』・・・行政や議会が意識変革を図り、一丸となって取組んで行くことが、原動力になると確信しています。