日本医師会の志(マインド)とリーダーシップ~第 5 回 地域包括ケア推進委員会:2018・ 2019 年答申取り纏めに向けて~
10 月 7 日(水)14:00~16:00、日本医師会館(506 会議室)において、第 5 回 地域包括ケア推進委員会【中尾正俊委員長(大阪府医師会 副会長)】が開催され、オブザーバー(アド バイザー)として参加しました。今回は、中尾委員長から、今回を含めて、後 3 回となった 当委員会の今後のスケジュール案の説明、合わせて、在任 10 年日本医師会代議員として吉沢先生が、在任 10 年日本医師会委員会委員として水谷先生が「日本医師会優功賞」を受賞されたご披露がありました。診療を日々こなしながら、さらなる地域貢献に取組まれてこられた先生方のご尽力に心から敬意を表する次第です。その後、松原副会長、長島常任理事、 江澤常任理事それぞれから近況報告があり、続いて、当委員会とも最も関連性の深い、審議会(介護保険部会等)等外部会議の検討状況について、審議会委員の江澤先生からポイントを踏まえた説明がありました。そして今回の議題である、横倉会長からの委員会諮問「尊厳の保障と自立支援に資する地域包括ケアシステムの深化・推進へ向けて」への委員会答申書作成に向けて、冒頭に、私から、答申の際、目次(案)となりうる検討項目(以下に記載) について説明した後、ディスカッションに入りました。有床診療所と介護医療院との関係性や連携、地域包括ケアとしての救急医療、医療と介護の連携、行政の縦割りの是正、主治医意見書の活用や、地域包括支援センターやケアマネとの関係性など、委員全員から多くの活発な意見をいただきました。
次回第 6 回は 12 月 20 日(金)14:00~16:00 となっておりますが、いよいよ、具体的な答申案を作成する段階になります、今回のご意見を参考に、アドバイザーとしては、たたき台を作成し、後 2 回の委員会で答申書作成にたどり着かなければなりません。いよいよ本領を発揮しなければならない頑張り時の到来です。 ========================================
【2018・2019 年地域包括ケア推進委員会答申取り纏めに向けて】
検討課題 <地域包括ケア推進委員会発足にあたって>
今期より介護保険委員会から地域包括ケア推進委員会に名称変更となった経緯など。全ての医師会員へ地域包括ケアの真意の理解とマインドの普及・参画の促進など
ア)介護保険委員会から地域包括ケア委員会へ
イ)日本の少子高齢化の将来 共生社会を実現するために
ウ)ターゲットイヤーを 2025⇒2040 へ
エ)介護保険の将来ビジョン
オ)尊厳の保障
カ)ポジティブヘルス
キ)社会保障制度の基本的考え方 自助・共助・公助、共生の大原則
<これまでの介護保険施策と具体的な検討課題>
ク)地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法の改正ポイント
ケ)医療者の意識の変革
<具体的な取り組み(各論)>
コ)総合支援事業の推進と活用
サ)医療介護院の役割と活用
シ)認知症への生活支援
ス)医師会の地域貢献としての取り組み
セ)ナショナルデータや介護データの活用
ソ)住民教育
タ)入院前から退院支援 生活に戻すために
チ)住まいの多様性
ツ)ACP の理解促進と普及のために
テ)看取りの受け皿の多様性
ト)働き方改革 介護人材不足 <医師会とかかりつけ医、行政との役割と多職種との連携について> ナ)医師会と行政の関係性
二)かかりつけ医の役割 特に社会的処方
<その他>
ヌ)産業保健との関わり 定年延長 高齢者雇用の問題
疾病や障害があっても働けるように支援 社会的処方など
〇参考資料:地域づくりへの取り組みの実例(モデル)