行政と住民が同じ方向を目指して協働する~日野町シルバー大学及び職員研修会~
11月25日(月)13:30~、日野町民会館・わたむきホール虹において、日野町シルバー大学が開催され、講師としてうかがいました。日野町老人クラブ連合会では、「現状の組織・活動の在り方ではいけない」との思いから、内部に自主組織を立ち上げて、今後を見据えた老人クラブの役割をについて、検討を始めておられます。高齢者自身が、いかに社会的役割を果たし、自分らしい人生を全うしていくか、また老人クラブの今後の役割についてお話をさせていただきました。老人クラブ連合会の会長から、町に対して「櫃本先生の講演を、町の職員にも同時に聞いてもらい、認識を共有して欲しい」とリクエストがあり、老人クラブ連合会の会員約400人と共に、藤澤直弘町長や教育長さん始め町職員約40名も、研修の一環として参加されました。素晴らしい‼️
日野町では、仕掛け人の山添氏(日野町長寿福祉課)らの強力なリーダーシップシップのもと、“高齢者がいつまでも、その人らしく輝いて暮らし続けていくこと”を柱の1つとして、第6次の総合計画の策定に向けて、庁内外での話し合いを進めています。防災、まちづくり、高齢者福祉、健康づくり、生涯学習の関係部署の職員、その他、農林、商工、建設部局の課長や幼稚園・保育園の園長等各分野からの参加があります。高齢者の暮らしが単なるサービスで成り立っているのではなく、その人の暮らし、人生そのものとして捉え、行政職員が関わっていくことで、「依存をもたらすのではなく、力を引き出す」ことの重要性について、是非考えたいとの意気込みでした。
日野町では、当アドバイザー事業の一環として作成支援しています「日野町アクションプラン」に基づき、これでまで3年間アドバイザーとして関わってきたことが、着実に町内の取り組みに反映されていることを実感します。具体的は、以下の取り組みを進めておられます。参考までに記載しておきます。
(1)日野記念病院との連携の取り組みにつきまして・・・平成29年度にケースメソッドを研修した日野町内のケアマネジャーが中心となって、日野町内の核となる日野記念病院との連携強化に向けた取り組みを開始する。その後、包括支援センター・庁内事業所の主任ケアマネと日野記念病院の看護部長との懇談を行う。話し合いの中で、看護部長からは、ケアマネジャーから、積極的に病棟の看護師に働きかけてほしいとの回答があり、地域での暮らしと病院(入退院)の間で切れ目のない体制を構築するため、ケアマネジャーと病棟看護師との間で、話し合いを進めていくこととした。
(2)庁内での連携の取り組みにつきまして・・・保険事業と介護予防の一体化に向けた庁内検討の中で、企画振興課(まちづくり)、生涯学習課(いきがいづくり)、福祉保健課(障がい者福祉)、保健センター(健康づくり)、長寿福祉課(高齢者福祉)、住民課(医療保険)、社会福祉協議会(地域の支え合い)によって、健康づくり等に関する会議を開催し、分野横断的に取り組みを進めるための方向性を検討ししている。さらに関係課の担当者レベルで、「その人らしい暮らし」「生きがいや役割」を中心に据えて、健康づくりを考えていく取り組みを進めていく計画を立てた。令和3年度が始期となる「地域福祉計画」「健康づくり・食育計画」「高齢者福祉・介護保険事業計画」の3計画を連動して策定していく取り組みを進めている。計画策定を行うコンサルについては、3計画を共同で発注し、今後、分野横断的に計画策定を進める予定をしている。
(3)地域における支え合いの推進について・・・生活支援コーディネーターが中心となって、地域への積極的な働きかけに取り組んでいる。地域や住民の中から、居場所づくりや移動支援の取り組みを立ち上げたいとの声が増えてきており、生活支援コーディネーターと行政とが連携し、地域住民と共に話し合い、活動の立ち上げへの伴走支援に取り組んでいる。移動支援についても、東桜谷地区での取り組みに刺激を受けた他地区の住民によって、立ち上げに向けた検討がスタートした。