大隅半島市町の保健師達をエンパワー~Well Beingを目指そう~
11月7日(火)南大隅町役場で、保健師及び保健行政担当者課長ら50名余りが参加して、肝属曽於地域保健活動連絡協議会が開催されました。当協議会は、鹿児島県の大隅半島4市5町の課長・保健師等で活動している団体です。市町保健師活動の重要性を認識し、資質の向上と効果的な保健師活動を推進することを目的に、主に研修会を年2回実施されています。今回、保健師さんたちからのラブコールをいただいて、今年の2月の霧島・姶良以来9か月ぶりの鹿児島講演です。
講演テーマは「Well beingを目指した保健師活動」です。今注目されている“ファクトフルネス(オーストラリア公衆衛生医:ハンス・ロスリング氏)”の観点から、COVID-19や少子高齢化の問題を斬ることで、課題の捉え方を誤らないように促した後・・・「Well being」の真意を、公衆衛生・ヘルスプロモーションと関連付けながら、地域包括ケア時代の目指す方向として、受講者の皆さんの腑に落ちるよう、繰り返しあの手この手で、楽しみながらではありますが、声を枯らせてお話しさせていただきました。
保健・医療・介護が疾病管理ケア重視からの脱却を図り、生活資源として広くその人らしい生き方を支援できるような大転換が求められています。また一方、働き方改革(健康経営)と地域包括ケアシステムは、まさに共通した理念のもとに推進されており、パフォーマンスの向上を、それぞれ職員や高齢者に向けて図ることが狙いとして明確になりました。
地域においても産業分野においても、パブリックヘルスの考え方は不可欠であり、そのシンボルかつ現場実践者である保健師の役割は重大です。 「保健師がいきいきと活動しない限り、現場は報われないんだ」と覚悟して欲しい!! 保健師そして行政マン達の置かれている状況は確かに厳しいかもしれませんが、だからこそ、住民と信頼関係をしっかり構築して、自らのワークの素晴らしさ・やりがいを体感して欲しいと思いました。ライフ・ワークバランスが、ライフとワークが互いにそれぞれを高めあう関係性になることが真意であることも伝え、ともあれ、「保健師をエンパワーせよ!!」という私のミッションを精一杯果たしてきました。
会場には、以前お会いした保健師さんたちの顔もたくさんありました。志を契機に大学病院早期退職を決めた私にとって、まさに退職直後にお招きいただいた、「志」だらけの志布志市で開催された同様のセミナーを思い出しました。
鹿児島空港と南大隅町のドライブ往復4時間余りですが、ハワイ大好きパーソンの私にとって、「ここはハワイ!?」と思い込んでしまうような素晴らしい自然の光景に、正直癒されました。肝属曽於地域の保健師さん他皆様 ありがとうございました。再会を楽しみにしております。