行政マンの地域エンパワメント力を実感~近江八幡市の一日~
10月12日(金)は、近江八幡デーです。滋賀県アドバイザーとは別に近江八幡市単独の生活アドバイザーを引き受けており、「商助の推進」や「0次予防活動」など、このブログでもこれまで紹介して参りましたが、当市のユニークかつ先駆的な活動に参画させていただいています。朝からの打ち合わせに引き続いて、10時からは商助推進会議では、進捗状況報告や今後の計画提案など、行政の指示の下ではない、委員会の自主的な活動を支援する立場で参加しました。特に地域に周知・普及させ全国に発信するために、全国から商助関連に使用する‟ロゴ“を公募しており、その審査が行われました。委員は皆さん商助の真意を理解した極めて前向きな方々ばかりで、この会に参加すると地域力の大きさを肌で感じることができます。自助・共助(互助)・公助の中で、当初、‟商助は共助の一つ”として捉えていましたが、話し合いが進むにつれ、商助の存在の大きさを見直しています。自助を引き出し、他の共助を繋ぎ、公助を適正に活用するため、全体を見渡しマネジメントする立場の商助の役割を実感しています。公助の限界の要因でもありますが、困っていることが住民の本来求めているものではなく、また切羽詰まった状況への対応重視では、住民力や地域力は引き出せません。一方、日常的に自助を引き出しながら、真に住民が求めるものを引き出すことは、決して容易ではありません。しかしマーケッティングに日頃親しんでいる商助の立ち位置からであれば、公助と連携し、住民との信頼関係を築くことで、それを可能とするのではないかと、ますます商助への期待は膨らみます。今後「商助」は、近江八幡ブランドとして、全国が注目し普及していくと確信しています。
14時からは、当市で初めて企画された「地域医療に関する懇談会」が開催され、滋賀県の医療福祉推進アドバイザーとして参加いたしました。この春に新しく市長になられた小西理氏との懇談ということで、保健福祉部の鳥居広子部長らが肝入りで企画された甲斐あって、近江八幡市蒲生郡医師会の山本克興会長や近江八幡市総合医療センターの宮下浩明院長、ヴォ―リーズ記念病院の周防正史院長、さらに管轄の東近江保健所の寺尾敦史所長など、当地域のトップリーダーが集まり、それぞれの思いを語り合いました。このような会は今まで初めてということですが、近江八幡市の地域包括ケア時代の医療・介護体制の構築に向けた、当市の意気込みが伝わりました。医療体制だけではなく、地域包括ケア時代の地域づくりを、医療や介護が主体的に参画する重要性確認し合いました。私としても、これまでモデルとして全国に発信してきた、医師会と行政と中核病院のタッグによる多職種連携プラットホーム構築に向けて、一歩進んだと実感できました。今回話し合われたことを整理し、それらについてさらに議論を深め実践につなげていくこと、そして行政から医療関係者にお願いするといった進め方ではなく、互いのコミュニケーションの充実を図り、目指すべき方向性を共有し、その実現に向けて協働できる関係性を、さらに築いていくことを確認し、約2時間の懇談会の成果としました。
近江八幡市の取組み、きわめて興味深い!!ワクワクします。