行政と住民の関係を再構築するために~日野町‶ちいきふくし講座″~

   

10月12日(金)19:30からは、日野町社会福祉協議会(平尾義明会長)主催の「ちいきふくし講座」にうかがいました。「住民の参加と自治に根ざした、やさしさとぬくもりのある福祉のまち、日野」を掲げて、つながりや支え合いを大切にした地域づくりを進められています。地道なこのような活動を、地域包括ケア時代にいかに活用していくかは重要であり、アドバイザーとして参画することは意義があると考えています。滋賀県のアドバイザースケジュールは、私の日程の詰まり具合を考慮した、マネジャー(手配師!?)中村保健師の企画力の賜物です。近江八幡市と上手く調整して、この日も大変充実した内容となりました。

日野町公民館には、夕食後の遅い時間にもかかわらず、200名を超える参加者で熱気ムンムン! 講師が乗らないわけがありません!!9時までの90分間、熱弁して参りました。この日の講演テーマは「互いにありがとうと言われる地域づくり」です。日頃から住民力を発揮していただいている民生委員等の地域の世話人の方々に、地域包括ケアの真意をお伝えすると共に、行政との関係性の見直しについて、思いを込めて提案して参りました。これからは行政に依頼されて活動するのではなく、住民の代表としての地域活動を通して、行政に対してしっかり‟物言える“関係性を、行政と理解と協力のもとに構築されるようエールを送って参りました。全国まだまだ行政と住民のあるべき関係性について確立できていないと思います。そのことが、日本の‟してあげ型”“サービス提供型”の行政主導の体制を変革することができず、地域づくりが進まない要因となっています。地域のために、目指すべき地域のイメージを実現するために、行政と住民が共に同じベクトルに乗って協働する、互いの意識醸成が不可欠です。社会福祉協議会の本来の機能が発揮できることを心から期待しています。

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