共生社会の実現に向けて〜名張市「健康・医療介護福祉フェスタ2019」〜

   

11月10日(日)、名張市防災センターにおいて、「健康・医療介護福祉フェスタ2019」が開催され、その一環として、市民・関係者を対象とする特別講演会(14:00~15:30)が行われ、その講師としてお招きいただきました。もともとの住民は3万人程度の名張市でしたが、大阪市へのアクセスが良いこともあって、5万人の流入があり8万の人口を抱えています。医療資源の乏しい名張市において、高齢化は進行しており、在宅医療・介護の連携が円滑に進んでいくためには、関係機関の連携強化だけでなく、患者・家族そしてすべての市民が、在宅医療や介護福祉について理解して、自覚をもって、地域包括ケア時代を活き抜いていく覚悟の醸成が不可欠です。このことから、平成27年度から「医療介護福祉フェスタ」を名賀医師会と名張市の共催でスタートし、昨年度からは、健康寿命の延伸・元気高齢者の育成支援を狙いに、従来から開催されていた「健康フェスタ」と合同で「健康・医療介護福祉フェスタ」として、住民への普及啓発に取り組まれています。今年度は私にお声がかかり、「やりたいことをやり続けるために~市民が地域を創る~」をテーマに約90分、このところ当たり前になった、スライドなしの出たとこ勝負の独演口演をさせていただきました。

参加者の皆さんに、「人に迷惑をかけたくない生き方」と「やりたいことをやり続ける生き方」の究極の選択を、口演開始直後にうかがうと、半々ぐらいでしょうか?二つに分かれます。「人に迷惑をかけたくない生き方を選ばれた方は、きっと迷惑かけるでしょう!」との、私のコメントで、つかみはOK!! 幾つになっても、病気や障害があっても、やりたいことをやり続ける“意欲”が、その人らしい生き方を後押しし、互いに支え合う共生社会づくりにつながるというお話へつなげています。参加者のキラキラした視線が、講師をエンパワーしていただき、今回の講演会も楽しく有意義に過ごさせていただきました。

名張市は、亀井市長の強力なリーダーシップのもと、2015年から全国のモデルとして共生の地域づくりを推進されており、健康寿命の延伸など成果が表れています。市民の力の凄さを全国に発信していっていただきたいと強く思いました。

 

 - その他