「美杉・白山・一志:顔の見える会」のますますの活躍に期待!~津市西部地域「地域包括ケアを深化させるための講演会」~
12月14日(土)13時~15時、津市白山公民館において、「地域包括ケアを深化させるための講演会」が開催され、講師としてうかがいました。西田智珠氏(三重県プライマリ・ケアセンター)が、私の講演を聞かれて、高齢化が進展している山間部に位置する津市西部地域(美杉町・白山町・一志町)で活動する方たちにも聞かせたいとのことで、お招きいただきましたました。過疎地域は人手不足でこの状態でやっていけるのか、目先の問題解決に振り回されていないかという漠然とした不安を皆もっているとのこと。地域住民の自助力の芽を摘まないこと、自分たちの地域をどのようにしたいのか、目的や目指すべき地域のイメージを共有することといった点について、考える機会を提供してほしいとのリクエストです。「これからの地域包括ケアシステム~目的志向型の地域つくり~」をテーマに、当地域で活動されてる保健・医療・福祉従事者及び住民の方々数十名の参加のもと、約80分の口演をいたしました。目的志向の「ONE TEAM」づくりに役立つことを、心から期待しています。
講演会の後には、「美杉・白山・一志顔の見える会」の幹事(約20名)との座談会に参加しました。当該地域は医療・介護資源が十分でないことから、保健・医療・福祉の連携が必要と考え、平成22年から県立一志病院が核となり多職種連携を意識した取組みを進め、平成25年には福祉施設やケアマネージャー等の有志も加わり当会を立ち上げたとのことです。毎月の定例会(情報交換会)、年3~4回の事例検討会、年1回の地域住民向けシンポジウム等を開催し、多職種連携による地域包括ケアシステムの構築に取組んでおられます。しかし、一志病院以外の医療機関の参画が得られにくいことや、福祉関係者も入れ替わりがあり、更なる深化と拡充のための工夫が必要と考え、今回の企画となりました。約1時間ほどでしたが、この会に参加することで、日頃課題解決の一丁上がり的な活動に終始しがちな状況から逃れ、目的を確認したり、共有できる仲間がいることに勇気づけられたり、主体的な活動の支えとなっていることが確認されました。この会の目的・役割を確認して、「この指とまれ!」を話し合い、そして提案しながら、さらなる「顔の見える会」の活用を図っていこうと、熱いディスカッションが行われました。