住民のセルフケア力を引き出すPDCA:評価のしくみづくり~第3回「我がまちの地域包括ケア」を考える研修会~
2月5日(水)13:00~17:00、草津市立市民交流プラザ 大会議室において、令和元年度 第 3 回「我がまちの地域包括ケア」を考える研修会が開催されました。当研修会の目的は、誰もが地域で自分らしく暮らし続け、老いを迎え、平穏に死を迎えることができる社会の実現に向けて日常生活圏域における地域包括ケアシステムの構築を図るため、市町担当者、各コーディーター(市町認知症地域支援推進員、市町生活支援コーディネーター、市町在宅医療・介護連携支援コーディネーター)が市町の地域の実情に応じた地域包括ケアシステムの深化に向けて、目指す姿を描き、多職種多機関と協働しながら計画的に推進できるよう支援することです。
滋賀県内17市町から、①目指す姿の共有 ②目指す姿の実現に向けた目標の共有 ③目指す姿の共有から協働へ(支援者間) ④目指す姿の共有から協働へ(住民との協働) ⑤住民のセルフケア力を引き出すPDCA:評価のしくみづくり ⑥地域支援事業間の連動性 などについて意識して、それぞれ取り組み計画の実践報告や現状報告、そしてアドバイザーへの質問等をいただきました。「我がまちの地域包括ケアの目指す姿」の実現に向けた計画の実践をふまえ、次年度に向けた取り組みを明確にできる貴重な場であり、滋賀県の医療福祉推進アドバイザーとして重要な役割です。課題解決に陥って縦割り的事業の実施に終始することなく、互いを知り理解すること、そして目標の共有にしっかりと時間をかけることで、チーム意識を高め、そしてやらされ感覚から脱却して、自ら取り組むモチベーションの向上を図ることが大切です。それを基盤にして作られたアクションプランは本物です。PDCAが自ずと回り、目指すイメージにどれくらい近づいているのかを評価したくなるプランが、地域力を着実に引き出してくれるはずです。地域差は多少あるものの、滋賀県内の大半の市町が、歩調を合わせて取組んでいることは素晴らしいことです。
各市町を代表する発表者の熱弁により、当初予定していたグループワーク「我がまちの地域包括ケアの実現に向けた今後の取り組み」が、時間の関係上できなくなりましたが、最後に同じアドバイザーである松本佳子氏や私の方から、来年度へ向けてのモチベーションの向上や準備につながるコメントとエールを送って会を閉じました。