働き方改革のキーマンを育成する ~産業カウンセラー養成講座~

   

8月19日(日)9:00~12:00、私のもう一方の活動である、労働衛生コンサルタント業務の一環として、産業カウンセラー養成講座の講師として、四国産業カウンセラー協会(松山市)にうかがいました。四国内から、医療関係や事業所職員他多職種から20名余りの参加がありました。内容はズバリ!「職場のメンタルヘルス」とうことで、我が国のうつ病や自殺の現状、うつ病発症のメカニズムや早期発見や治療法、ストレスチェックやライン管理など職場のストレス対策、ストレスとの付き合い方、職場復帰支援、そして快適な職場環境づくりといった、広い範囲にわたってお話いたしました。協会からのテキストを毎年ほとんど参考にしないで講義していますが、受講者も私の意図を理解していただいているのか、終了後のアンケートは好評です。今回もエネルギー全開で180分、私の産業医の経験を踏まえて、将来の産業カウンセラーへ熱いメッセージを送って参りました。

いわゆる“働き方改革法”が通過し、長時間労働対策だけではなく、今後メンタルヘルスを含め、職場の環境づくりが推進されていくことを期待しています。ストレスチェックが始まって3年目ですが、年に一回のチェックでは、きっかけづくりとしての意義はありますが、これだけではうつ病対策や環境改善につながりそうもありません。産業医の役割が期待されていますが、地方における産業医の現状(産業医活動に専念しにくい)を踏まえれば、産業保健師のような専門職や産業カウンセラーといった資格保有者を、計画的に育成・配置していくことが、極めて重要だと考えています。カウンセラーを学びに来ている方は、人や社会のために自分を活かしたいと強い思いに溢れる有志ばかりです。この養成講座を含め、当協会の活躍に期待し、今後とも微力ながら支援して参りたいと思います。

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