私が毎年ハワイに行く理由

ーハワイが教えてくれたWell-beingー
私はもう長い間、毎年1〜2回のペースでハワイを訪れています。
「そんなに何度も行って、飽きませんか?」
と聞かれることがあります。
でも、不思議なことに飽きません。
むしろ年齢を重ねれば重ねるほど、私にとってのハワイの意味は大きくなってきたように感じています。
若い頃の旅行は、「どこへ行くか」「何を見るか」「何をするか」が中心だったように思います。
ところが今は違います。
私がハワイに求めているのは、観光地を巡ることではありません。
自分自身をいったん日常から離し、心を整え、本来の自分に戻す時間。
それが、私にとってのハワイなのだと思います。
何もしないことを楽しめる場所
ハワイへ行ったからといって、毎日びっしり予定を入れる必要はありません。
朝起きて外へ出る。
風を感じる。
海を見る。
ゆっくり歩く。
妻と一緒に食事をする。
ゴルフを楽しむ。
そして、海辺でぼんやり過ごす。
それだけでも十分です。
普段の私は、仕事でも地域活動でも、「次に何をするか」をいつも考えています。
それ自体は私の性格でもあり、決して嫌いではありません。
しかし、人間は走り続けるだけでは、自分がどこへ向かっているのか分からなくなることがあります。
ハワイに行くと、そのスピードが自然に落ちます。
すると、
「今、自分は幸せなのか」
「本当に大切にしたいものは何なのか」
「これからどんな人生を送りたいのか」
そんなことを、無理に考えようとしなくても、自然に考えるようになります。
海のそばで、本当の自分に戻る
特に私が好きなのは、海のそばで過ごす時間です。
カイルアのような美しい海を前にすると、日常生活の中で知らず知らず背負っていたものが、少しずつ軽くなっていくように感じます。
私はこれまで、医療や産業保健、地域づくりの中で、「人が本来持っている力をどう引き出すか」ということを考えてきました。
人は外から何かを与えられるだけでは元気になりません。
自分自身の中にある力を思い出すことが大切です。
ハワイという環境には、その力を自然に引き出してくれる何かがあります。
私にとってハワイは、
「原点に返り、自分の力を思い出す場所」
なのかもしれません。
家族との時間を取り戻す
もう一つ、年齢を重ねるほど大切に感じるようになったのが、家族との時間です。
普段の生活では、夫婦で一緒にいても、それぞれに仕事や用事があります。
ところが旅に出れば、朝から晩まで一緒です。
何を食べるか相談したり、歩いたり、海を眺めたり、ときには何もしないで過ごしたりする。
特別なイベントがなくても、そういう時間そのものが大切なのだと思うようになりました。
家族との時間も、健康も、いつまでも当然に続くわけではありません。
だからこそ、元気なうちに一緒に楽しむ。
これは私が年に1〜2回ハワイへ行くことを大切にしている、大きな理由の一つです。
「癒やし」は贅沢ではない
忙しい人ほど、「休むのはもったいない」と考えます。
しかし私は逆だと思っています。
自分を整える時間は、決して無駄ではありません。
むしろ、また元気に仕事をし、人と関わり、新しいことに挑戦するために必要な時間です。
私は医療の世界でも「セルフケア」を大切にしてきました。
セルフケアとは、病気にならないためだけのものではありません。
自分の状態に気づき、自分で自分を整え、自分らしく生きていく力。
そう考えると、私にとってハワイで過ごす時間も、一つのセルフケアなのだと思います。
Well-beingとは「自分らしくいられること」
近年、Well-beingという言葉がよく使われるようになりました。
健康であること。
経済的に安定していること。
人とのつながりがあること。
生きがいがあること。
いろいろな定義があります。
けれども私は、もっとシンプルに、
「自分らしく、機嫌よく生きられているか」
ということではないかと思っています。
ハワイにいると、その問いを自分自身に投げかけることができます。
そして日本へ帰る頃には、不思議と「またやろう」という気持ちになっています。
だから私にとってハワイは、現実から逃げる場所ではありません。
もう一度、現実を前向きに生きるために、自分を整える場所なのです。
「また来よう」が人生を前向きにする
そして、もう一つ大切なことがあります。
ハワイから帰るとき、いつも思います。
「また来よう。」
この「また来よう」があることは、案外大切です。
次のハワイまで元気でいよう。
仕事も頑張ろう。
家族も大切にしよう。
そして次に来たときには、また少し成長した自分でありたい。
人生には、こういう小さな目標があっていいのではないでしょうか。
何歳になっても、次に楽しみにしていることがある。
それ自体がWell-beingなのだと思います。
ハワイは、人生をリセットする場所ではなく、整える場所
私はこれからも、できる限りハワイへ行きたいと思っています。
何か特別なことをするためではありません。
海を見て、歩いて、家族と過ごして、ときにはゴルフをして、そして自分自身を振り返る。
ハワイは人生をゼロから「リセット」する場所というより、
少しずれてきた自分の軸を、もう一度そっと整えてくれる場所。
そんな気がしています。
そして日本へ戻れば、また人と出会い、仕事をし、新しい「縁」が生まれていく。
ハワイで自分を整え、日本でまた動き出す。
その繰り返しが、いつの間にか私自身の人生のリズムになりました。
だから私は、毎年ハワイに帰るのです。