サーベイヤーの責務はムービング~日本医療機能評価機構フォローアップ研修会~

   

 

iryoukinouhyouka

11月13日(日) 東京水道橋の日本医療機能評価機構 9階大会議室で2013~2016年度委嘱サーベイヤーを対象に開催され 成り立てほやほやのサーベイヤーを含め全国から約30名集まりました。当日のプログラムは 以下の通りですが 機構らしく お仕着せ講義ではない グループワーク中心の研修会でした。熱意一杯の講師陣の助言のお陰で グループディスカッションは盛り上り モチベーションを強く刺激される機会となりました。

  • 30秒スピーチ
  • サーベイヤー業務手順の確認
  • OJT/本審査の振り返り(グルーフ゜ワーク)
  • どのようにサーベイするか?(グルーフ゜ワーク)
  • 事例検討(グルーフ゜ワーク)
  • 報告書の書き方
  • サーベイヤーとは?(グルーフ゜ワーク)

これまで 既に数か所 200床以上の急性期病院のサーベイに参加してきましたが 充実感を抱きながらも 正直いってこれでよかったのかと 反省することも少なくありませんでした。実態を詳細に把握し明確にしていく作業は どちらかといえば苦手で 同行した先輩サーベイヤーに頼りながら 何とかこなしていた分野も多々あります。それでも 私がサーベイヤーとしてやってこれた訳を 今回確認することができ 研修に来た甲斐がありました。講師の梅里氏が これまでもそして今回も“機構の立ち位置”を強調してお話をされましたが それが私なりに少し理解できたからです。“機構の立ち位置”とは 受審病院の“ムービングを把握・評価し 次へのムービングを支援する”と解釈しました。つまり評価・審査とはいっても 機構(サーベイヤー)の役割は 病院自身が患者・家族そして地域のために ひいては自分たち自身のために 病院をより良くしたいという気持ちを引き出し 実現に向けた支援を行うこと。できていないことを指摘し改善させることではなく 「どうしてそうしているのか?」を問いかけることにより 病院自身が目的に返って考え改善する意識を賦活化すること。考えてみれば 私が一貫して心がけてきたのは“エンパワメント”で まさに機構の理念に一致するものです。医療安全や感染症対策に代表されるように 知見は日々刻々と進化しており それに応じた適格な把握・評価は重要ですが それより増して 受審した充実感を病院チームが共有し 今後のモチベーション向上につながることが不可欠であることだということです。

images

とは言っても 経験不足や日頃の勉強不足も要因だと思いますが エンパワメントを役割にサーベイに臨むことはストレスフルで 終了後には もうこれで終わりにしようといつも思ってしまうほどです。しかし、フォローアップ研修に来てしまいました。自分を磨くためには格好の機会であることは間違いないという実感があるからだと思います。

再び行ってみたいと思わせていただいた皆様に感謝です!

img_7624

 - その他