社会福祉協議会が推進すべき「住民ファースト」とは?~令和元年度「岡山市東区社会福祉大会」~

   

11月2日(土)13:00~16:00(講演:14:30~16:00)、岡山市の百花プラザ多目的ホールにおいて、岡山市社会福祉協議会東区連絡協議会主催の、令和元年度「岡山市東区社会福祉大会」が開催され、「高齢者がいつまでもいきいきと活躍できる地域づくり」をテーマに、講演講師としてお招きいただきました。対象は、岡山市東区地域で福祉向上に尽力された方(受賞者)、関係者および民生員や自治会の幹部他一般住民等で、約350人の参加がありました。岡山市とは、岡山市保健所(松岡所長)との関連もあり、よくお声をかけていただき、私にとっても大変親近を感じる地域です。今回も岡山市からのリクエストいうことで、はせ参じました。

地域包括ケア時代の目指すべき方向性は、セルフケアの推進とそれを実現するための地域づくり・マネジメントであることは、既に明白になっています。社会的弱者ケア重視のサービス提供型から社会的弱者を生み出さない地域づくり型への大変革が求められています。これまで「してもらうこと」に依存しがちであった住民への、思い切った意識改革を図らなければなりません。しかし、それを伝え変革を起こすパワーを、行政や社協など、これまで「してあげてきた」代表格が、いきなり転換することへの抵抗・反発は大きいと推測されます。そこで登場するのが、私のような「通りすがりの専門家」の役割だと思っています。住民に向けて、今起きている事実と、目指すべき方向性をイメージできるお話すれば、自分らしい生き方を実現するためのセルフケアの重要性等を、しっかりと感じていただけることを、これまで何度も経験しています。今回も、会場からの反応は上々です! 後は、岡山市の行政や社協、医療や介護が覚悟を決めて、少子高齢化自体を問題にするのではなく、住民や地域ファーストの地域づくりに向けて、住民や地域の力をエンパワーしていただくことを、心から期待しています。

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